コピ・ルアックは、なぜインドネシアで生まれたのか?
今ではコーヒーで有名なインドネシアですが、
元々インドネシアにコーヒーは存在しませんでした。
オランダ人が300年ほど前、コーヒー豆を持ち込んだところから
栽培が始まりました。
オランダの植民地時代、コーヒープランテーションで
地元農民たちは、輸出用のコーヒー栽培に従事させられるだけで、
自分達が飲むことは禁止されていたそうです。
地元農民はそんな厳しい状況の中、
手の届かないコーヒーというものを
なんとか飲んでみたいという思いから、
仕方なく森でジャコウネコの糞に残っていた未消化の豆
を拾い集めて、キレイに洗って飲んでみた、
これがルアックコーヒーの起源だそうです。
植民地支配の時代、搾取されることがなかったならば、
最高級品といわれるコピ・ルアックは発見されなかったでしょう。
これからコピ・ルアックを飲む機会が何度かあると思います。
そのたびに、この起源(大変な植民地支配の時代があったこと)
を思い浮かべながら、まずは洗うところから始まる製法も脳裏をよぎりつつ、
ちょっと複雑な気分で、ルアックコーヒーを頂くことになりそうです